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ミッドナイトロード

夢、深夜にバスを降りる、仕事帰りのカバンをぶら下げて真っ暗な農道に降り立つ。
月明かりしかなくすすきがぼうっと浮かんでみえる。
誰も歩いていない、家の明かりもない、
仕方なくとぼとぼと重い鞄を持ったまま歩き続ける。
ようやく見えてきたマンションの明かり、
バルコニーからは客たちと家族の楽しげな会話が夜の道に光のように落ちてくる。
ああ何やってるんだろう私は。
道の先を見ても我が家は遠い。
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真っ暗闇を進む夢はぞくぞくする、若い頃から数多く見ている、
困難と孤独、人生の醍醐味だ。
途方にくれ先の見えない恐怖に震えそれでも進まなければならない、何処へ一体何処へ?
呑気なこと言ってられるのも先行きの見えない多忙が夢の意味だから。
狂ったような業界、つり上がる建設費、失われた10年の負債を一気に取り返そうと躍起になってる、あるいはそれさえ完了し新たな甘い樹液を啜り続けるこの業界。
リーマンのあの恐怖とショックと停滞は何処へ消えたのだろう。
痛みさえも甘い記憶になったのだろうか。
誰も何も覚えていないふりをする、
良いときだけ繋いで時は成り立っていくのだろうか。
勝利のシーンだけ繋いだ戦争映画のように。

過去最高などと喜んでいられる場合でもない、さらにもっと忙しくなる、吹き付ける嵐に顔を何時まで向けていられるのだろう。
贅沢な悩みか、過労で倒れるか。。。