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夢)2人いる

ファイル 276-1.jpg

夢、事務所にいる、何時もは薄暗い吹き抜けが妙に明るく夕陽が差し込んで光っている。
何かあるんだろうか、もう帰るからいいや。
そう思いながらキッチンに入ると男がボーッと立っている。
頭の薄くなった中年ふとりの丸顔の男だ。何だどうやって入った?
玄関の鍵を見るとちゃんと閉まってる。
男はなにも言わずにただ立ってるだけ、訳が分からない

こっちに来いと言って事務室の方に連れ出す。
するとそこにも男が立っている。
少し背の高い長細い顔をした中年の男だ。風采が上がらない。
何なんだ君達は、すると男は黙ってスケッチブックを差し出した。
小さな茶色くなったよれた古い感じの表紙。
中には学生時代に良く描いた図学の演習のような精密機械の3次元パース。

複雑な曲線もきれいに描いている。
えっ、これは私も描いたことがあるぞ。
相変わらず男は黙っている。二人を同時には見ることが出来ない。

キッチンの小さな窓から吹き抜けの光が差し込む。
奥には異常な数のワイングラスが積み上がっている。
使われることもない、それでもキラキラ光り続けている。
これを全部運び出さなきゃ、そう思う、

夕暮れの時の中に全てが浮かび上がり、時が止まっている。

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このふたりは私自身の分身だ。
忘れてしまった過去の自分。
必死にデザインを勉強し未来のデザイナーを夢見ていたあの頃の自分。
積み上がったのは使われることの無い貴金属。
割れれば何も残らないのに。

画像は上野公園の桜

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