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夢、洪水

夢、洪水の夢を見る、最近多い。
何処かのひなびた旅館にいる、大雨が降り多くの人が避難してくる。
1階が水に埋まり上階へ人々は逃げ始める、
屋上からは濁った泡のような水が道路から上ってくる、もう車も通れない、おまけに私を追ってくるものが居る、
夕闇が迫り光が鈍い橙色に輝く、いそがなげれば逃げ場を失う。
奥さまが山道の途中にゴムボートがあったという、私はかつて自分が空を飛べたことを思い出す。
夕闇の崖に向かって渦巻く黒い川を下に思いきって飛び出す、
ふわっと体が浮いたと思ったら凄いスピードで宙に飛び出した。
ぐんぐん加速。
遥か下に町が見える高層の建物が見えてくるが爆撃を受けたように崩れ傾いている。人の気配がない。
このまま飛んでも何も見つからない、戻って一一人なら運べそうな気がする、
急遽引き返す。

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ここのところ多忙を憂う夢ばかり見る、
正月に一休みだけれど3月の年度末に向けて始まったばかりなのだ。

空を飛ぶ夢はスリリングだ、見たことのない架空の街の上空を飛ぶのは最高だ。
年をとると体が硬くなる、手足がリラックスして垂れ下がるような感じにならないと夢の中で飛ぶことはできない、感覚的なものだろう。
時々トレーニングして瞑想の感覚を忘れないようにしている、電車のなか、夜眠りにつく前の布団の中で。

ことしも終わる、ちょっと前に始まったばかりなのにと恨めしい。
記録を見ると1年間とても頑張ったことが分かるけれど時間感覚がついてこない。
寂しい、流れを泳ぐ、その感触を味わいたい、生きていると言う実感を。

ミッドナイトロード

夢、深夜にバスを降りる、仕事帰りのカバンをぶら下げて真っ暗な農道に降り立つ。
月明かりしかなくすすきがぼうっと浮かんでみえる。
誰も歩いていない、家の明かりもない、
仕方なくとぼとぼと重い鞄を持ったまま歩き続ける。
ようやく見えてきたマンションの明かり、
バルコニーからは客たちと家族の楽しげな会話が夜の道に光のように落ちてくる。
ああ何やってるんだろう私は。
道の先を見ても我が家は遠い。
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真っ暗闇を進む夢はぞくぞくする、若い頃から数多く見ている、
困難と孤独、人生の醍醐味だ。
途方にくれ先の見えない恐怖に震えそれでも進まなければならない、何処へ一体何処へ?
呑気なこと言ってられるのも先行きの見えない多忙が夢の意味だから。
狂ったような業界、つり上がる建設費、失われた10年の負債を一気に取り返そうと躍起になってる、あるいはそれさえ完了し新たな甘い樹液を啜り続けるこの業界。
リーマンのあの恐怖とショックと停滞は何処へ消えたのだろう。
痛みさえも甘い記憶になったのだろうか。
誰も何も覚えていないふりをする、
良いときだけ繋いで時は成り立っていくのだろうか。
勝利のシーンだけ繋いだ戦争映画のように。

過去最高などと喜んでいられる場合でもない、さらにもっと忙しくなる、吹き付ける嵐に顔を何時まで向けていられるのだろう。
贅沢な悩みか、過労で倒れるか。。。

夢)少年の瞳に写る私

じっとこちらを見てる、瞬きもしない強い力だ。
暗いテーブルの向こうから少年は目をそらさない。
言い訳のように私は口ごもる、
諦めたくは無かった途中で投げ出すなんて自分でも予想できなかった。
目をそらさずに彼が言う、あなたは最期までやり遂げると思ってました。
あの日東京に出てきたときから。

そんなに責めないでくれ、そう言いそうになった。
少年は憧れの日の私、希望と熱意に溺れていた頃の私、

少年はある日決意して田舎から出てきた。
狭く暗い自分のからに閉じ籠るのをやめ
頼まれた偉大な仕事を成すべく砂ぼこり舞う乾いた道を駅に向かった。

そっと父親が後ろを追う、今はあの子に声をかけないでくれ、父親は見まもる私たちに釘をかさした。
彼の力が必要だった、若く才知に満ちた約束された力が。

それから20年近く経った、彼は真っ直ぐ自分の道を進んだ
支えてくれる多くの人の力を借りて。
私は苦しさに耐えきれず新しい道を選んだ。

こうして二人あの日のように見つめ合ってる。

年をとったのは私だけだった。

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2011年液状化現象で壊滅的被害を被った稲毛の浜、現在元通り‼

夢)2人いる

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夢、事務所にいる、何時もは薄暗い吹き抜けが妙に明るく夕陽が差し込んで光っている。
何かあるんだろうか、もう帰るからいいや。
そう思いながらキッチンに入ると男がボーッと立っている。
頭の薄くなった中年ふとりの丸顔の男だ。何だどうやって入った?
玄関の鍵を見るとちゃんと閉まってる。
男はなにも言わずにただ立ってるだけ、訳が分からない

こっちに来いと言って事務室の方に連れ出す。
するとそこにも男が立っている。
少し背の高い長細い顔をした中年の男だ。風采が上がらない。
何なんだ君達は、すると男は黙ってスケッチブックを差し出した。
小さな茶色くなったよれた古い感じの表紙。
中には学生時代に良く描いた図学の演習のような精密機械の3次元パース。

複雑な曲線もきれいに描いている。
えっ、これは私も描いたことがあるぞ。
相変わらず男は黙っている。二人を同時には見ることが出来ない。

キッチンの小さな窓から吹き抜けの光が差し込む。
奥には異常な数のワイングラスが積み上がっている。
使われることもない、それでもキラキラ光り続けている。
これを全部運び出さなきゃ、そう思う、

夕暮れの時の中に全てが浮かび上がり、時が止まっている。

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このふたりは私自身の分身だ。
忘れてしまった過去の自分。
必死にデザインを勉強し未来のデザイナーを夢見ていたあの頃の自分。
積み上がったのは使われることの無い貴金属。
割れれば何も残らないのに。

画像は上野公園の桜

夢)建築が泣いている

5階建ての古い病院のような建築。
1階が若い人のブティックのようになっていて細々と営業されている。
同潤会アパートみたいだ。一人で室内をぶらぶら歩いているとあなたを探している人がいると言われた。
若い外国人で私を知っていると言う。

誰だろう、光が薄闇を刺し貫くスキップフロア空間を体が勝手に漂っていく。

見つけられない。その場所を抜けると外に出た。
驚いた事にこの建物は巨大だった。どこまでもどこまでも続いている。
柱が茶色く古くなり肥大した像の足のようになっている。
縦に筋が通り、根っこから膨れ上がって未知の植物の根のように1本にまとまっている。
突然音を立てて柱が崩れ始めた。

危ない、逃げろと中に居る人に叫ぶ。
柱が連鎖的に支えきれなくなった脚の様に折れていく。
茶色い粉塵が上がる。真っ赤な血の様な色だ。

ドミノ倒しのように倒れ続けるけど、まだ先は残っているんだという気がしている。

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結婚した頃、大きな客船が海上で錆びて、血潮のような噴水を上げて垂直に沈んでいく夢を見た。
何かが変わり沈んでいく。

今もそうだ。今まで生きる上で自分を支えてくれた根幹が血を流して過去に沈んでいく。
一体人はどれだけ心の血を流したら済むのだろう。
誰にも見えない、自分だけの生き方。それを時は容赦なく剥ぎ取っていく。
それ無しには次に進む事は許されないとでも言うように。

悲しい事はいつもある

6月は別々のホテルに4回泊まった。こんなこと初めてだ。
最初は芦別のスターライトホテル。
芦別のオフ会のあと、朝食のみのシングルルーム。
結局ここで評判の夕食は過去に一度も食べた事が無い。
狭い部屋、ぶつかりそうな3点セットUB。どこもそうなのだけど・・。
このホテルではいつも暑くて眠れない。何故か今回分かった。
羽毛布団が分厚すぎるのだ。夏冬兼用か?と思わせる分厚さ。
北海道ではどこもそうなのかと思っていたら、次のホテルで答えが出た。

翌日支笏湖の第一ホテルに泊まる。湖側のツインルーム一人で泊まる。
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入り口は駐車場の裏口かと思った。地味だけどしっかり作られた意匠。
人手が足りずサービスは行き届かないとネットに書いてあったからその辺は期待せずにゆったりと過ごす。
広い部屋、上質の布団は厚すぎず行き届いた心遣い。
東京の第一ホテルは何度かお世話になったけど同じ系列でしょうか?

支笏湖の湖畔だけど部屋からは樹に遮られて景色は見えない。
きっと建物全体を樹で覆うように配置する事が建築許可の条件になってるのだろう。
国立公園などでは良くあること。
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夕方一人で寒い空気の中湖畔に下りて行く。丁度夕陽が沈み始めたところ。
僅かな風に煽られて水面が音を立てている。石にぶつかりながらまた帰っていく。
中国人のカップルが騒ぎながら互いに写真を撮り合い、終わればさっさと宿に帰っていく。
こちとら寒くても帰らないのだ。この夕陽には何か意味があるはず。
じっと見つめながら遠く空と雲と水面が青に溶け合う様を見守る。
教えてよ、未だ生きている意味を、この先何をすればいい?
答えてよ、今まで歩いてきた意味を。何が残っている?
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夕陽は無情に沈み、答えは何一つ与えられないまま、青の色が一斉に変わったのを見届ける。
そう、日は沈むと残された形あるものは一つの波長に取り込まれ、その色合いを調和ある空気の中に漬け込む。

きっとこうなんだ。これからは。そんなあやふやな気持ちのまま宿に帰る。
お一人様ディナーコース。個室で戴く。フロントのお姉さんが今度は和服姿で給仕する。
冗談を言って笑わせる。くりくりした目が答えてくれる。
でも八王子で義母の看病を続ける奥様に申し訳なく何か楽しめない。

3回目は6月下旬、その前日に大きな茶色い菓子鉢のような陶器が割れる夢を見た。
奥様にきっとお母さんのことだよと伝える。
八王子のビジネスホテルに泊まり、義母の枕元に通う。

朝通勤で駅に向かう人たちと逆行して、奥様の実家に向かう。
坂道、迎え撃つ朝の光。何て遠いんだろう。
大汗をかいて到着。朝ごはんを食べて義母の顔を見てからまた駅に向かう。
その24時間後に奥様の泣き声を聞く。

4回目はまたしても八王子のビジネスホテル。前回とは別の小さなシングル。
シングルで困るのはゆったりと着替えるスペースが無い事だ。
黒い喪服をベッドに広げ黒いネクタイを締め黒く重い靴を履く。

2日連続で休みを取る。誰に言う訳でもないけどやりかけの仕事の相手に伝えておく。
ぎっしり詰まったスケジュールをさらに横に追いやり詰めて隙間を作り出す。
体が不満を上げている。持つんだろうか?最後まで。

最後の最後に何故か告別式の挨拶が回ってきた。

閉めの挨拶をして欲しいと血の繋がらぬ私に振ってくる。
よござんす。閉めましょう。
通常公式の場では聞いた事の無い、誰も信じないような言葉で閉めましょう。

迷いの無い魂はさっさと身体を離れてもの凄いスピードで上昇していく。
もたもたしてると、お別れが言えないよ。
奥様が電話口で泣いた直後に上野公園の両大師に飛んで行った。
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古代の蓮を植えた小さな池の前で竹の先に青いトンボがとまるのをぼんやり見てたら
義母の声が聞こえた。こっち。こっち。
思わず見上げた空、真っ青な空に浮かぶ白い雲。その真ん中に義母の底抜けに明るい笑顔があった。
手を振っていた。何てこと。暗さが微塵も無い。

皆の前でそれを伝えた。
きっと誰も信じないだろうし、おかしな奴と思われるだけだろうと思った。

お開きになりお骨を持って奥様の実家に戻る。
女性たちに取り囲まれる。
皆それぞれに死者にまつわる、今まで他所で語ることの出来なかった話を順番にしていった。
ああ、良かったんだ話しても。
家族以外に魂の事は話さないようにしていた。
若い頃、何時も見ているイメージやビジョンのことを話すと決まって阻害された。
頭がおかしいという目で見られた。

それでも話し続けた。夢を見たと言う形に置き換えて話した。
そうすれば人は信じやすくなる。

いつか死者ではなく生きている人のために魂の話が出来るようになろうと思っている。

父の影

3度同じ夢を見た。
親父が実家の台所に似た場所に立ち、じっとしている夢だ。
私はテーブルを挟んで親父の反対側に立ち、背後に広がる空間を見てる。
親父は毎回同じ立ち位置。私から見てテーブルの左隅に立ってる。
テーブルに隠れて父の足元は見えない。多分影のように消えているのだろう。
父の背後ではパーティーのように華やいだ雰囲気。
最初の頃はピクニックに行く準備かな、と思った。
次々と父の横に人が来てテーブルの上の食べ物を持っていく。
父は何もせずにただ手先だけもじもじ動かすだけで、じっと立っている。
何も言わない。所在なげに立っているだけ。

最初は2月11日の父の命日の前後に出てきた。
てっきり命日のサインだと思って何もしようとしない母をせっつき、実家に行って仏壇に供物を手向ける。
これで終わりと思ったらまた同じ夢を見る。

さすがに考えた。
朝の常磐線。走る列車の中は格好の思案箱。
分かった。3月初めにある姉の姪の結婚式だ。
父はそれに出たいのだ。急いで姉に連絡すると同じ反応が返って来た。

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そして昨日。3月7日が姪の結婚式。
披露宴の大きな丸テーブルの上、父の小さな遺影が姪の方を向いていた。
スポットライト、音楽、ガチャガチャと鳴る食器の音。人々の歓談の声。
賑わいの中に父の影があった。
生前子供嫌いと思っていた父が小さな姪を良く遊びに連れ出していた。
きっと出席したかったんだろうね。
もう亡くなって4年も経つのに。
それもよりによって、一番仲の悪かった私の夢の中に出てくるなんてね。
きっと最初は姉の頭の中、次は最近ボケ気味の母の夢の中にアプローチしたのだろうけど、失敗した。
しょうがなく最後の手段、一族では一番霊感の強い私の中に訴えにきたのだろう。
それも充分控えめに。
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夢)青春のブルー

若手女子で作る不動産協会のような組織から招待状が届く。
行ってみると芝生の上で花が咲いたようにキャリアと若さに溢れた
女子のグループが楽しそうに輪を作って談話している。
ああこの中に入れるんだろうか、と思う。

確か建築の顧問か相談役になって欲しいと言う依頼だった様な。
ゆるやかな芝生のスロープを上った上に目指す建物はあった。
上り始めて直ぐに横に誰かいるのに気付いた。
ネイビーブルーのシャツに濃紺のズボンをはいた若い時の自分だった。
お先にという様にずんずん上っていく。
後ろから見ると、肩の三角筋が柔らかく盛り上がり生命力を放っている。
身長は変わらない筈なのにすっと首が伸びて前だけしっかり見ている。
横顔もすっきりして贅肉がない。若さと自信に溢れた狩猟犬のようだ。

会場の中に遅れて入ると、小グループ毎のブースになっていて、入り口側からは全貌が見えない。
はて困った、私の座る場所が分からない。
現在の私の場所が・・・焦る。

そこで目が醒めた。
そう言えば若いときは青が好きだった。今着ている服は茶色だ!

夢)研究所の中

夢)
有名ではないが商業的には成功した建築家が自費で建てた研究所。
何でもありのデザイン研究所。そこに自費参加している。
教室では研究生が到底採算のあいそうもないデザインに没頭し
3Dプリンターで石膏型を削りだしている。
でも本人も何をやりたいのか良く分かっていないみたいだ。

息苦しくなって外のコンビニで何か買おうと出て見る。
盆地のように囲まれた狭い地所に工場のような建物が建っているだけ。
道の先は細くなり進めない。後ろに戻るだけだ。
戻るのはいやだった。
建物の中に入り、違う廊下、出口を探す。
ここなら別の場所に出られると思ったら、そこは外壁に穿たれた穴。
落ちたら命は無い。

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夢が醒めて)
疲労してると神経が高ぶりハイになる。
自己保存本能ばかり強くなり死ぬ前に何かを残そうともがく。
昨日はそんな感じだった。
今日はやけに落ち着いてアサリを使ったクリームシチュー作りに専念。
馴れてるはずなのに見事に失敗。
ワインと牛乳が分離して白いチーズの泡のようになってしもうた。
奥様に謝り夕食は生協で購入した冷凍時鮭にしてもらうことにした。
あ~あ。力が抜けていくよ。
1時間半も掛けたのに。アサリの砂抜きもうまくいったのにね~。

これでいいのだ、きっと。これで。
人生は無駄になることも多いってことかな。
余分な力を抜きなさいって誰かが言ってるんだ。

追記)シチューの分離についてはWEBの答えはどれもでたらめ。
自分で検証もせずに回答している輩が多い。
正解が一つも無い。

太古の夢

夢)
ゆったりと寝椅子に寝転がって青空を見てる。
周囲の草原を渡る風の音。右手には小さな溝。
幅は50cm、深さは1m以上ありそう。良く見ると太古からの生物が飛び交う大渓谷のミニチュア版。
目に見えない生物が水の中にも生い茂った草の間にもいる。

左手には風とは違う音。羽音が聞こえる。
目には見えないけれど透明な数羽の小鳥がホバリングしている。
薄い影だけが草の上に落ちている。仲間なのだろう。

青い空を見上げる、心地よいこの空間にずっとまどろんでいたい。
満たされた時。

やがて頭の方から声がする。ガラスで出来た透明な駅舎から外国人がぞろぞろと物見遊山に降りてくる。
話し声が近づいてくる。

わずかな時間、深い満足を得たからもう起きなくちゃ。
夢の終わりだ。

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解釈の必要も無い夢。
太古=生まれた場所に関わる一つのことが終わり、深い満足を味わっている。
太古のミニチュアは故郷のHPのこと。

それも次の現実が迫っている。夢の終わりなのだ。

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